登山するように旅せよ

登山と旅は似ています。事前の入念な下調べと、必要なものの買い出し、荷物のパッキングをします。よく調べたといっても、見知らぬ土地、山道に足を踏み入れることをします。太陽とともに起き、日が沈むまでに一日の活動を終えます。違うところがあるとしたら、登山は自然相手であり、旅は人間相手であるということです。旅の醍醐味は、行く先々での出会いにあります。ぜひ臆せずに、どんどん地元の方々に話しかけたいものです。 そして、旅の道連れはそんなとき、同士となります。同じ体験をし、同じ疲れを感じ、同じように癒されることで、共感し、知った道連れこそが新たな出会いの相手となるのです。相手の、旅によって変わったところを見つけてあげましょう。指摘してあげましょう。きっとその相手に対する向き合い方が変わった自分をも見つけるはずです。

旅先でのお金のつかい方

どんな旅になるかは、旅先でのお金の使い方に大きく関わってきます。大盤振る舞いせよと言っているのでも、地元にカネを落とすなと言っているのでもありません。メリハリをつけたお金の使い方をするのです。例えばホテルまでタクシーを使う場合、一度では大した出費ではありませんが、何往復もすれば、チリも積もれば式に痛い出費となります。ここではあえて地元の人が乗る乗り合いバスを待ってみましょう。バスの中でどんな会話を耳にしますか。少しの「あえて」を経験に取り入れて、回り道しましょう。その土地柄が見えてきたり、「故郷に帰ってきたみたい」と共感することがあるかもしれません。逆に、オプショナルツアーにお金をかけてみましょう。フリータイムが好んで選ばれる傾向にありますが、あえて、素潜り体験に参加してみる、あえてお寺巡りに行動を共にしてみる……。想像よりもずっと、充実した一日が過ごせること請け合います。